栽培
ホウレンソウの種子は外殻に包まれており、そのままでは発芽率が悪いことから、経済的な栽培にはネーキッド種子と呼ばれる裸種子が用いられる。種子はテープシーダー等に封入され、圃場に播かれる。子葉展開後本葉が展開し、葉伸長2~30cmの頃に収穫期を迎える。
ホウレンソウはビニールハウスでも育てることが出来る。日本で比較的に栽培が多い産地は千葉県と埼玉県である。年間約30万t生産されており生ものはほぼ全部を自給しているが、冷凍ものが約2万t輸入されている。
ホウレンソウがおいしくなる時期は冬である。 収穫前に冷温にさらすこともしばしば行われ、これらの処理は「寒締め(かんじめ)」と呼ばれている。東北農試の生み出したアイデアである。ホウレンソウが収穫可能な大きさに育ったら、ハウスの両袖や出入り口を開放し、冷たい外気が自由に吹き抜けるようにする。このまま昼夜かまわず放置する。ホウレンソウは約5度を下回ると伸長を停める。収穫作業に追われることがないから、高齢者、女性に好評を博している。寒締めを行ったホウレンソウは、低温ストレスにより糖度の上昇、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンの濃度の上昇が起こる。